命を燃やして
およしさん、ふぁぃとお!! 201214

『 弟のあたたかかった聴診器 』
『 弟の気配ストンと無影灯 』
『 夢の中まで師走 五七五 』
『 捨てられぬものに癌ありババの意地 』
『 新しい年の金運カレンダー 』
~ およしの俳句メモより
その 「 時 」は、突然にやってきました。
およし:今日はカツオのたたきが食べたいね。
美味しいお刺身が食べたくて山の手ラッキー ( ちょっといいスーパー )で買い物をしました。
でも、晩ご飯にまではちょっと早くて、いつものようにパチンコ屋さんで時間潰しをすることにしました。
この日のおよしは不調。
でも、むすこと合わせるとちょいプラスだったからまあ満足。
およし:また遅くなっちゃった。
時刻はもう8時を回ってしまいました。
お酒を買って家に帰りました。
むすこはいつものようにおよしをマンションの玄関近くで降ろすと、車を駐車場に止めて玄関に急ぎました。
すると、およしは玄関の外の非常階段にしがみついています。
むすこ:どうしたの?
およし:具合が悪い・・・。
むすこ:大丈夫かい?
むすこはおよしの体を支えて何とか自宅の玄関へ。
玄関に入ると、およしは椅子に座り込んでしまいました。
むすこ:ベッドまで行けるかい?
およしの体を支えて歩かせようとすると、右足は出るのに左足が出ない。
その時、むすこは事の重大さを悟りました。
むすこ:今すぐ救急車を呼ぶからね。
むすこはおよしの体を抱えて一番近い自分の部屋のベッドに寝かせました。
すると、およしはむすこの手を強く握りました。
むすこ:ちょっと待っててね、今、救急車を呼んでくる。
むすこが安全センターのボタンを押して事情を説明しおよしの所に戻ると、およしは手を顔の前で払うようなしぐさをしています。
むすこ:今、救急車が来るからね。
( むすこ:脳梗塞か? )
むすこ:救急車、早く来てくれ!!
救急隊が到着し、およしは運び出されました。
到着したのは、脳神経外科。
CT画像を見せながら医師が説明をします。
医 師:お母さんは 「 脳幹出血 」 です。もって数分。数時間かもしれません。
癌の病院でおよしが言っていたように、延命の措置の人工呼吸器はつけない決断をしました。
電話でかけつけたえりさん、タカ、そして叔母と娘のるっちゃんがおよしに話しかけました。
それぞれの面会は5分、あとはむすこがおよしを見守ります。
看護師:呼吸が弱くなっています。
機械を見ると、およしの呼吸の数値がどんどん少なくなっていきました。
むすこは、およしの手を握り頭をなでて励ましました。
もう、何を語りかけたのか。
およしに伝えたいことがありすぎて。
やがて、およしの呼吸は静かになってしまいました。
でも、心臓は動き続けて・・・。
0時25分。
およしは85年の生涯を閉じました。
皆にたくさんの思い出を残して。
そして、自身もたくさんの思い出を胸に。
静かに
そして眠るように
これまでの、たくさんのご声援に感謝申し上げます。
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その 「 時 」は、突然にやってきました。
およし:今日はカツオのたたきが食べたいね。
美味しいお刺身が食べたくて山の手ラッキー ( ちょっといいスーパー )で買い物をしました。
でも、晩ご飯にまではちょっと早くて、いつものようにパチンコ屋さんで時間潰しをすることにしました。
この日のおよしは不調。
でも、むすこと合わせるとちょいプラスだったからまあ満足。
およし:また遅くなっちゃった。
時刻はもう8時を回ってしまいました。
お酒を買って家に帰りました。
むすこはいつものようにおよしをマンションの玄関近くで降ろすと、車を駐車場に止めて玄関に急ぎました。
すると、およしは玄関の外の非常階段にしがみついています。
むすこ:どうしたの?
およし:具合が悪い・・・。
むすこ:大丈夫かい?
むすこはおよしの体を支えて何とか自宅の玄関へ。
玄関に入ると、およしは椅子に座り込んでしまいました。
むすこ:ベッドまで行けるかい?
およしの体を支えて歩かせようとすると、右足は出るのに左足が出ない。
その時、むすこは事の重大さを悟りました。
むすこ:今すぐ救急車を呼ぶからね。
むすこはおよしの体を抱えて一番近い自分の部屋のベッドに寝かせました。
すると、およしはむすこの手を強く握りました。
むすこ:ちょっと待っててね、今、救急車を呼んでくる。
むすこが安全センターのボタンを押して事情を説明しおよしの所に戻ると、およしは手を顔の前で払うようなしぐさをしています。
むすこ:今、救急車が来るからね。
( むすこ:脳梗塞か? )
むすこ:救急車、早く来てくれ!!
救急隊が到着し、およしは運び出されました。
到着したのは、脳神経外科。
CT画像を見せながら医師が説明をします。
医 師:お母さんは 「 脳幹出血 」 です。もって数分。数時間かもしれません。
癌の病院でおよしが言っていたように、延命の措置の人工呼吸器はつけない決断をしました。
電話でかけつけたえりさん、タカ、そして叔母と娘のるっちゃんがおよしに話しかけました。
それぞれの面会は5分、あとはむすこがおよしを見守ります。
看護師:呼吸が弱くなっています。
機械を見ると、およしの呼吸の数値がどんどん少なくなっていきました。
むすこは、およしの手を握り頭をなでて励ましました。
もう、何を語りかけたのか。
およしに伝えたいことがありすぎて。
やがて、およしの呼吸は静かになってしまいました。
でも、心臓は動き続けて・・・。
0時25分。
およしは85年の生涯を閉じました。
皆にたくさんの思い出を残して。
そして、自身もたくさんの思い出を胸に。
静かに
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この記事へのコメント
深刻な病と気丈に戦っておられた およしさんでしたね。
弱音を吐きがちな小生には元気印のお手本でしたので、
残念です。
身内の方々のお世話ぶりにも感心しておりました。
ご家族のみなさま おつかれさまでした。